ふくろうの置物、よくおみやげ屋さんなどにありますね。
ごっつい感じのものもあれば、
かわいらしい小さいサイズの置物まで。
ふくろうの置物に込められた意味とは?
実はふくろうは世界中に生息していて、
いろんな国でいろんなお話に登場している鳥なんです。
世界中のふくろうにまつわるお話について調べてみると
良い鳥だ~という説と
不吉な鳥だ~という説にわかれます。
どんなお話があって、どんな風に言われているのか?
まずは日本で多くの人が信じている説から見てみましょう。
日本のふくろう
日本国中のおみやげ屋さんで見かけますね。ふくろう。
どこの都道府県へ行っても
とくにふくろうが名物だったりするわけでもないのに
おみやげ屋さんにはふくろうがいます。
なぜか?
日本特有の解釈だと思いますが
「 ふくろう 」の発音から『 不苦労 』の字をあて、
くろうしない人生を送る、という意味。
また、『 福籠 』の字をあてて、
福が籠る(こもる)鳥、という意味。
ほかには
『 福朗 』と書いて
福福しく朗らかに、という意味にもとられています。
あとはクルッと大きく首が回ることから
「 首が回らない 」状態にならない、ということで
お金に苦労させられない。という意味も。
現在の日本ではこのように良い意味ばかりですが、
昔は小動物を食べる夜行性の鳥で、
鳴き声も不気味に聞こえることから不吉なイメージだったんです。
しかも「 夜の帝王 」なんて異名まであったとか。
電気によって夜(闇)が無くなったことで、
そういう不吉なイメージも薄れていったのかもしれませんね。
次に世界でのふくろう、見てみましょう。
世界のふくろう
中国では不吉な鳥だった
その昔、中国でふくろうは
「 母親を食って育つ邪悪な鳥 」
みたいに言われていた鳥なんです。
もちろん母親を食べるというのは何かの間違いです。
どうしてそうなったのか不明ですが、
現在でも「 不孝の鳥 」というイメージが残っているようです。
本来はとても家族愛の強い鳥のはずなんですけどね。。。
神話の世界では女神の従者役
ふくろうはギリシャ神話では女神アテナの従者、
ローマ神話では女神ミネルバの使いで
学問、書物の守り神と言われ、大事にされている鳥なんです。
夜でもバッチリ見える目を持つことから
未来を見る、先見の明をもつとされ、
知恵の象徴、学問の象徴とされてきました。
よく大学帽をかぶったふくろうのイラストがありますが、
あれはこうした神話からのイメージですね。
ゲルマンの伝承ではかなり不吉…
一方、ゲルマンの伝承では
などと言われ恐れられていたとか。
※ コノハズクはフクロウのこと
ただ、これは大昔の話で、
ゲルマンの森が異界と繋がっている、という思想から
その森で声を聞くと・・・というわけですが、
それって、
コノハズクの声を聞いたからじゃなくて
夜中(フクロウの行動する時間)に森の奥へと入りこみすぎたからなんじゃないの。。?w
人間の身勝手からのとばっちりで
不吉なイメージをつけられちゃってる気がします(;´∀`)
ふくろうの置物の意味:まとめ
ふくろう自体の意味としては
日本では
- 不苦労(くろうしない)
- 福籠(ふくがこもる)
- 福朗(ふくふくしく ほがらか)
- 首がよく回る(回らなくならない)
海外では
- 学問・書物の守り神
- 先見の明を持つ賢い鳥
悪いイメージは
- 中国で母親を食う鳥と言われている(ほんとは間違い)
ゲルマンでは「 声を聞いたら死ぬ 」
(こちらも森へ入りすぎた人間の責任転嫁w)
こうして見てみると
悪い方の伝承はどちらもフクロウの本質とは関係ありませんよね?(笑)
夜に行動する小動物を食べる鳥、というのは合っていますが
それは単にそういう習性の動物ですよというだけの話ですしね。
せっかくかわいらしく作られたふくろうの置物ですから、
良い意味にとっておけばいいんじゃないでしょうか。
ふくろう、ペットにしてる人いますが、
とっても愛嬌があってカワイイ鳥ですよ~(*´∀`*)