車のコーティング、と言うと何だか自分ではできないことって気がしてました。
しかもベースコート(コーティングの下地処理)から施工するとなるとワックスなどの個人向け商品とは違って業者さんに頼むものなのでは?
そう思っていたところに今回、とあるご縁から新開発のコーティング剤(ベースコート剤とセットのポリマー系?コーティング)を試させていただけることになったんです。
一般の人でもDIYでガラスコート並のコーティングができるようにと作られたものだそうです。
カーファクトリーanswer『Genesis』
今回試用するのは【超撥水性】がウリのGENESIS β(ベータ)
軽く検索してみたところ、「使ってみました~」的な記事は出てくるものの・・・
皆さんピッカピカの新車ばっかで参考にならーん!w
「新車の色つやを守る」という意味では使い方に間違いは無いっていうか、まさにそういう使い方をするためのものなんですけど。
興味を持つひとの中にはわたしと同じように「うちの車(古くはないけど新車とも言えない)でもツヤツヤになるのかな~?」と考える方も多いはず。
というわけで今回わたしは【超】のつくほど古い車で(仕事先の軽トラを借りて)試してみました。
工程ごとに解説と感じたことなど書いていきますね。
結果は一番上の画像のようにかなりの変化が出たので参考にしていただければと思います。
ベースコートの下地作り
いつもの洗車から
はい、まずは洗車!です。
ボディ表面についたほこりやら汚れをザックリ落としていきます。
ここではいつも使ってるカーシャンプーでOK。
脱脂シャンプー
小さな容器に入った緑色の液体です。
ボディ表面に残ってる前に塗ったワックスとかカーシャンプーでは取れてないアブラ分をガッツリ取っておこうというもの。
薄める倍率の指示が書かれてなかったので感覚で。
少ししか入ってないのでかなり強力なのかな?と判断し「軽く混ぜて泡立つくらい」に投入。
今回は屋根パネルだけなので少量です。
ここでは化学反応的な脱脂を意識してゴシゴシはNGです。本体のほうのクリア塗装まで傷めないよう慎重に。
ボディ表面に泡を広げるようにナデナデ程度でいいと思います。
ベースコート剤で下地処理
脱脂して水でよく流したらいよいよベースコート。
お化粧でいうところのファンデーションですね。
ここで仕上げのコーティングの【ノリ】が決まります。丁寧にいきましょう!
注意点として「パネルごとに分けて塗って吹き上げる」を繰り返していくんですが、
私がやってみた感じでは
すぐ乾いてしまうので塗ったら即拭き上げる
が良いと思います。
特に晴れて直射日光が当たるよくな日ならパネルごとにとか考えず、右手でサッとベースコート剤を伸ばしたら左手に持ったウエスで吹き上げる、という感じの早めのリズムで作業するのが良さそうです。
下の写真がベースコート後なんですが、すでに塗布前とのツヤの違いが歴然。
もうこれで良いかな?(ウソです続きます)
コーティング
では下地処理(ベースコート)がしっかりできたらメインのコーティングです。
説明書によると
ここで2時間程度時間をあけたほうがコーティングがしっかり定着する
ということなので時間がとれる方はしばらく待つことをおすすめします。
(私は時間がなかったのでそのまま続行してしまいましたが・汗)
スポンジで塗ってタオルで拭き上げ
付属のスポンジにコーティング剤をつけてボディに丁寧に伸ばします。
できるだけ薄く伸ばすように塗って、軽く乾燥するのを待ってから丁寧に拭き上げましょう。
ここでも先ほどのベースコートの時と同じく、けっこう乾くのが早いです。
気温や日差しにもよると思いますが、塗ってから拭き上げの間にあまり時間をあけすぎないようにするほうが上手くいくと思います。
コーティング後のボディ表面。
水滴などまったくもって出来なかった加齢ボディにコロコロと水玉ができるようになりました!
ボディコーティング まとめ&ご注意
さて今回は古い車の屋根部分だけでテスト的にやってみました。
使った車は20年以上も前の軽トラック。
まさかここまでツヤがちゃんと出るとは思ってなかったので本当に驚きました。
このコーティングをしてから雨の日に一度運転しましたが、ブレーキを踏むたびに屋根からフロントガラスに「ダバババー!」っと雨水が滝のように流れていくんです。
その水の流れるのが面白くて余計にブレーキ踏んでしまうほど(笑)
※周囲の車の迷惑にならないようくれぐれもご注意をw
あと、まとめの感想としてはやっぱりアレですね~
下地処理って大事なんだな、と。
上でも書きましたが、ベースコートの段階でもう十分ピカピカでした。その上に超撥水性コーティングが乗っかるわけですから、この2段構えのコート剤、かなり期待していいんじゃないでしょうか。
まだ施工して1週間経ってない状態なので今後は耐久性についてこの記事の最後に追記していこうと思ってます。
最後にちょっとご注意
今回試用させていただいたボディコーティング剤「Genesis」に限らず、【撥水系】の被膜ができるタイプで注意したいのがウォータースポットという現象。
きれいにできた玉のような水滴がレンズの役割を果たし、日光を集中させることで塗装を傷めてしまうという可能性があります。塗装を守るためにコーティングしてるのに、皮肉な話ですよね;
ですので、ご自宅の駐車スペースに屋根がなく直射日光にさらされるよ~という場合は【親水性】タイプの方を選んだ方がいいと思います。
ガレージ駐車の場合でも雨の中を出かけた先で急に晴れ上がって強烈な日差しが!!
なんてことはまぁ、、無いんじゃない?
とは思いますけど。
サッと雨水を拭き取れるウエスなどをトランクにでも入れておくと安心かもです。