おすもうさんのまわしについてるヒモ。
ピロピロしてて試合中土俵に落ちてジャマになるし意味わからないアレ。
正式には「さがり」というんですが、
何のために付いてるのん!?
前に聞いたことがあったのが
あのままだとジャマすぎるから簡略化したんだよ~
という話。
いあいあ、、、
簡略化しすぎてね!?w
ヒモじゃん!w
というわけで、ちょっとシッカリ目に調べてみました。
- さがりがどのように今のカタチになったのか
- さがりについての意外なルール
きっと気になってたことがスッキリすると思うので、ぜひ最後までお楽しみください!
さがりの成り立ち
相撲の力士のまわしからブラブラとぶら下がってるあのヒモ。
さきほど書いたように「化粧まわしの代わり」で間違いないんですが、
化粧まわしはもともと下半身を隠すためのもの。
でもさすがにあのゴツいエプロンのままでは戦いにくくてしょうがない!
洗い物もたいへんだし!
という理由で簡略化されたわけです。
怪我人続出
簡略化したのはいいんですが、当初はヒモを完全にまわしに固定していました。
そのため、
そのヒモ(さがり)が指に絡まったりして怪我をする力士が続出したんです。
指にヒモが絡まった状態で相手か自分が倒れたりしたら……
考えただけで痛そうです><
そこで今度は「すぐ外れるようにしよう!」ということで現在のカタチになりました。
でも・・・
無しにするって選択肢は、無かったんですかね?(笑)
いちおうあれが残されているのは「隠してますよ」と観客への配慮だということですが、
あんまり隠せてないような・・・?
次にその「さがり」に関するルールを見てみましょう。
ああ見えて(失礼)けっこう細かい決まり事があるんです。
さがりのルール
ピロピロしてるだけに見えてあのヒモ、
意外にも細かなルールがいろいろとあるんです。
本数
まずはあのヒモの本数です。
何本ぶら下がってるか、数えてみた人います?
いませんよね~普通は。
でもその本数にも決まり事があるという衝撃の事実!(大袈裟
奇数本にする
基本的には「奇数であること」というのが大原則。
これは偶数(2で割れる数字)は別離・分断など良くない意味をもつとされるため避けましょうという意味です。
身体に合わせる
奇数にするという以外に規則はありませんが、
あまりに本数が少ない(3本とか)だとぜんぜん隠れません。
本来の「化粧まわしの代わり」の役割を担う程度の本数は必要です。
現在はほとんどの力士が19本。
あまりに横幅が広い場合は21本、細い場合は17本にするなど、身体に合わせつつ「奇数本」のさがりをつける。というのがルールです。
さがりの硬さ
つぎに「さがり」の硬さです。
テレビなどで見ていると、けっこう硬い、ヒモというよりは【細い棒】みたいに見えることもありますよね。
あれ実は十両以上の力士の場合は布海苔(ふのり)というノリで硬く固められているんです。
いまでも激しい取り組み中に力士が指を絡ませたりしないためだと思います。
幕下以下のさがりはそこまでせず、柔らかいただのヒモなんです。
そういうところにも『格の違い』があるんですね~。
ちなみに、硬くしたさがりは踏んづけたり握られたりして折れてしまうことがあるんですが、そんな時は水で濡らして形をまっすぐに整えて干しておけばもと通りに固まってくれるので心配ご無用です!(してない?w
まとめ
今回は「さがり」にフォーカスをあてて調べてみましたが、いやはや、あんなピロピロしたヒモにこんな歴史やルールがあったとは(失礼w
まとめておきますと、
- さがりは化粧まわしが簡略化されたもの
- はじめはまわしに固定されていて怪我人続出
- そのため、すぐに外れる現在のカタチになった
- ヒモの本数は奇数であること(基本は19本
- 十両以上のさがりは布海苔で固められている
- 幕下以下のさがりは柔らかい
さがりについてはこんなところです、けど。
やっぱり最後にひとこと言いたい!
いらなくね!?(笑)
機能的には「隠す」って仕事はぜんぜんしていませんし~、
試合中に落ちてジャマだし危ないし?
でも、もうなんというか「伝統的なデザイン」になっちゃってるんですよね。
力士のイラストなんかでもあのピロピロは必須でしょう。
あるだけでそれっぽく見えてくるのが不思議。
どんなことでも続ければ大きな力になる。
継続は力なり!
ですね?