「ほぼほぼ」って使う人と嫌う人と極端な言葉ですよね。
わたしも耳にするたびになんだかモヤっ!とするほうなんです。
多くの人が使うようになるとそれは正しい言葉として定着するのかなと思うのですが、現在のところ、まだそこまで浸透してるとは思えません。
- 「ほぼほぼ」を使う人はどういう意味で使っているのか?
- 「モヤっ」どころか「むかつく」とまで感じる人がいるのはなぜなのか?
- そもそもこれは正しい日本語なのか?
いっしょに見て行きましょう〜!
ほぼほぼの意味とは?
インターネット上の百科事典ウェブリオで見てみました。
「ほぼ」を強めて言う表現。完全ではないが大体そうだと言える様子を意味する語。
と書かれています。
引用http://www.weblio.jp/content/ほぼほぼ
管理人のイメージでは
わたしのイメージ的な話になりますが、個人的には
ほぼほぼ=99%
こんな感じで使っているのかな〜?と感じています。
ひとによっては「まったく同じ意味」と言うひともいますが、
それなら「ほぼ」でいいわけですし、ニュアンス的な違いがあるんだと思います。
次に、わたし自身もこの「ほぼほぼ」という言葉を聞いた時に感じた違和感について。
なぜモヤっとしたりイラッとするひとがいるのかを見てみましょう。
むかつくという人もいるのはなぜ?
ウェブリオによると「大体そうだと言える様子」とありますが、
それって裏を返せば「まだそうではない」という意味と同義なんですよね。
仕事や勉強の進み具合はどう〜?などと聞いた時に
「ほぼほぼ完了してますよ〜」
なんて言葉が返ってきたら、それは「まだできてない」ってことですから。
できてないのに「ほぼほぼ」をくっつけて「できてる」と言うのが気に食わない。
むかつくという人はこういう点を敏感に感じ取ってるんじゃないでしょうか。
おまけに流行りだからなのか、
「ほぼ」よりも完成に近いという意味で使っているのか、
無駄に2回繰り返して強調するところが余計に違和感なんだと思います。
どちらにしても、この言葉って
なんですよ。
でも、それを言い出せば「ほぼ」も同じなんですけどね。
正しい日本語になるのかも?
さて、この「ほぼほぼ」が正しい日本語といえるのかどうか?
「正しい日本語」の定義を学校の授業で習う言葉、辞書に載ってる言葉だとすると、
これはまだ正しい日本語ではありませんね。
ただ、「グーグルトレンド」というサイトで調べてみると、いつどれだけ使われたかがみれるんですが、ここで「ほぼほぼ」がいつから使われているのかを調べてみました。
2004年以降のことしかわからないのですが、
その2004年には既にたくさん検索されている言葉だったんです。
わかっているだけでも使われ始めてから10年以上たっているんですよね。
これだけの長期間すたれず使われ続けているということは、
ほぼほぼはもう「ほぼほぼ」正しい日本語なのかもしれませんね。
さいごに
ときどき耳にするこの「ほぼほぼ」という言葉。
正しい日本語かどうかは言語学者さんに任せるとしますが、
さきほども書いたように「逃げ道」を残すこの言葉。
でもこれってとても日本人らしい言葉ですよね。
「ほぼほぼ完成してます〜」
完成してるのかしてないのか!w
やっぱり変な日本語だと思いますけど。
言葉というのは徐々に変化していくものですから、
いまは違和感を感じていても、そのうち自然に使うようになったりするのかもしれません。
ちなみに、2016年には三省堂の新語大賞に選ばれました。
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