この正月は喪中で欠礼状も書いたし初詣も行かない予定、でも
お墓参りは!?
喪中って、何がダメで何がオーケーなのか、あいまいでよくわかりませんよね。
今回は「お墓参りはしてもいいのかダメなのか」について、詳しく見ていくことにしましょう。
とりあえず、
喪中のお墓参りでしてはいけないことや、宗教による服喪の違いなどお伝えしていきますね。
喪中正月のお墓参りについて
喪中のお正月には初詣などはNGですが、お墓参りはむしろ行くほうがいいんです。
なんといっても故人のために喪に服しているのですもんね。
行かない道理がありません。
ただ、気をつけておいてほしいのは「いつもどおりの」という点です。
お正月用の仏花を花屋さんなどに買いに行くと、とてもおめでたい雰囲気の仏花が並んでいたりしますが、そういうのは避けて「いつもどおりの」花を供えましょう。
とくに松飾りはNGです。
それ以外はいつも通りのお墓参りで大丈夫です。
いつものお正月のお墓参りでも共通ですが、お墓のまわりのお掃除は年末のお墓参りできちんと済ませておきましょう。故人・ご先祖に気持ちよく年を越してもらえるように。
宗教による服喪の違い
「喪に服す」という言葉、習慣はもともと儒教の考え方にもとづくもので、むかしは3年間とされていました。
神道では実の親を亡くした場合は50日間、死は穢れとされているので、神社へのお参りなどは行けません。
キリスト教にこのような習慣は聞いたことありませんね。でも、日本での習慣にならってお正月には年賀の欠礼状を出したりすることはあるみたいです。
あと、私はすこし驚いたのですが、浄土真宗・真宗にも「喪に服す」という習慣が無いということ。
「忌」という概念を持たないため「忌服」もないということです。
おまけ|鳥居のヨコを通ってもダメ
ちょっと話は横道にそれますけど、
神社へは「鳥居をくぐる」と言う言葉から、「じゃあ鳥居のヨコ通ればいいんじゃあ?」という方もいますよね。でも、
鳥居は神社という神域への入り口です。
鳥居をくぐってはダメなのではなく「神域へ入ること」がNGなのです。
鳥居のヨコを通って入るというのは「敷居をまたぐな」と言われた家に窓から入るようなもの。
神社などの作法には意味があるものです、もしそのように言う人がいれば注意してあげましょう。
まとめ
喪中の正月のお墓参りは、
- 宗教・宗派に関わらずいつもどおりに行う
- お正月用の仏花、松飾りはNG
- 年末のお墓掃除もいつもどおりに
気にしないといけないのは「松飾りはダメ」ということくらいです。
初詣などを控えるかわりにしっかりお墓掃除して良い新年を迎えましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。