こんにちは!
北の富士親方の超辛口解説がクセになりそうな管理人みやっちょです(笑)
相撲取りには【番付け】っていうわかりやすい階級がありますけど、
じつは『親方』になっても階級があるってご存知でした!?
(有名なことだったら恥ずかしいですけど(汗))
「親方」にまで上り詰めても、まだ階級があるんです。
それで任される仕事やその報酬などが決まってくるんですね~。
どんな風に階級が決められているのかというと、
※2016年現在では
- 理事
- 副理事(監事)
- 役員待遇委員
- 委員
- 主任
- 参与
- (平)年寄
という風に7段階に分けられているんです。
参考wiki「年寄」
上記の階級を総じて「年寄」といいますが、呼ぶ時の敬称が「親方」って感じすね。
では、つぎにその階級ごとの違いなど見ていってみましょう。
報酬なんかも思ってたよりずいぶん違うんです。
階級ごとの違い
親方の階級ごとの違いで一番(わたしが)気になったのがやっぱ報酬。
ざっと見てみると、
親方の年収
理事 | 20,930,000 |
副理事・幹事 | 18,508,000 |
役員待遇委員 | ※ |
委員 | 15,274,000 |
主任・参与 | 13,146,000 |
平年寄 | 12,236,000 |
※役員待遇委員の者の給与等は、理事又は監事と同等額
より詳しくはコチラを参照してください。
▶ wiki 年寄の報酬
これ調べてみて「あら意外。」と思ったのが、最高位の理事でも平幕力士と年収おなじくらいなんです。
平年寄にいたっては十両力士より少ないんですね。
現役力士の給料についてはこちらに詳しく書きました。
▶ 相撲の力士の給料ってどこから出るの?相撲協会の収入源は?
ちょっと少なくない?と思わなくもないですが、現役力士のあの身体の酷使っぷりを見たら、もう土俵から引退しててもそれだけもらえてるのもスゴいって感じですよね。
なんて安定した職業なんだろう(憧
「定年」ももちろんあって65才ということになってます。ただ、普通の会社とは違い、希望すれば70才まで再雇用してもらえるという優遇つきです。
と、ここだけ見ると「うらやましい~!」って感じですけど、次に書いたのがその年寄になるための条件。めちゃめちゃ厳しいんです。引退したら年寄(親方)ってわけじゃあないんですね。
年寄になる条件
調べててびっくりしたのが「人数決まってる」ってこと。
日本国籍が必要、というのは有名なので知ってたんですが、ほかにも色んなルールがあって、年寄になるのってメチャクチャたいへんなことなんです。
まず、【年寄】の席は現在105名しかないこと。
年寄になるためには『年寄名跡』と呼ばれる、いわゆる『年寄になる権利』を得なければいけないんです。
※年寄株、親方株、と呼ばれることもある。
これはもともとは養子縁組して「相続する」形で受け渡されるものでした。
いまではそこまでしなくても「継承する」という形で受け渡されるのですが、
そこにも条件があり、
- 横綱か大関であること
- 三役以上で1場所以上出ていること
- 幕内で合計20場所以上
- 十両と幕内の合計が30場所以上
上の4つのどれかひとつは満たしていることが条件なんです。
力士って全部で何人?
そこでちょっと「力士」は相撲協会に何人くらいいるの!?
ってことが気になって調べてみました。
幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序の口
全て合わせると652人!(2016年8月現在)
参考日本相撲協会 力士検索ページ
この中からその年寄名跡をゲットできるのは……
と考えると気が遠くなりそうです@@;
さいごに
力士という職業、ものスゴく厳しいというイメージはありましたが、
引退後もたいへんなんですね~。
年寄になれるのがここまでひとにぎりの人数だとは…
ひとにぎりっていうか、
ひとつまみ?(汗)
そしてその親方衆の中でも階級制。
まぁ、名誉職的な意味合いもあるでしょうから、報酬の金額的には妥当なのかな~とは思いますが、パッと見の印象的には「そんなもんなんだ~」って感じですね。
もちろん収入は協会からの報酬だけでなく色々あるんだと思いますけどね。タニマチとかCMとか?
おまけの関取豆知識
そうそう、今回の親方の階級について調べていたら、面白い豆知識を見つけました。
幕内、十両の力士のことを指す「関取」という言葉。
江戸時代の関所といえば通行手形がなければまず通ることができないところでしたから、そこを顔パスで通れる幕内力士って、スゴい地位だったんですね~。
そんな力士たちを取りまとめ、育成する「親方」って、やっぱスゴいんですね!
そして超辛口の北の富士親方をさらっとかわしてしまう刈屋さんも応援してます!