相撲といえば四股踏みの姿を連想する。
そのくらい代表的な動作ですが、 あまりその意味を深く考えたことってありませんでした。
つい先日、会社で何気に相撲の話をしていた時に 「あれってなんか意味あるんですか?」と後輩が聞くので、
「あれは昔は『神事』だったみたいだよ。」
と、答えたのはいいんですが、
『あの動作でいったい何が起こるというんだろう???』 自分でもたいして知らないことに気づき、気になって仕方がなくなったんです(笑)
後輩いわく、
体幹トレーニングにすごく良いと聞いたので興味があるんだそう。
相撲に、じゃないのね(笑)
あらためて調べてみた結果、相撲ができた当初の意味と現代の相撲での意味がかなり変わってきていることがわかりました。
もともとは土地の邪気を祓う儀式としての動作でした。 それが見世物としての格闘技に変化していくにつれ、 現代では何も隠し持っていないことを見せる動作になっていったんです。
- 本来の意味
- 現在の意味
- 体幹トレーニングやダイエットとしての効果(体験談)
じつはトレーニングとしての四股踏み、すこし前からこっそり始めていてタイムリーな話題だったのですが、いかんせん何の結果(見た目の変化)も出ていないため今のところナイショです(笑)
ですが、ほんの少しの四股踏みでかなり鍛えられている実感があるので、そのあたりを体験談として最後に書きました。
四股の本来の意味
さて、まずはもともとの四股を踏む意味から見てみましょう。
相撲のそもそもの成り立ちは豊穣を願う神事において、
その神を降ろし、力士が戦うという儀式でした。
つまり、おすもうさんは神さまを呼ぶという神聖な職業だったんです。
その際に四股を踏むことであたりの邪気を祓い清めるという意味だったんですね。 ちなみに、 現在では「四股」と書きますが、当時は「醜」と書いてシコと読みました。
醜いものを踏みつけて祓う。そういう動きだったんです。
つぎに現代での四股の意味を見てみましょう。
四股の現代の意味
現代では力士同士の対戦前に、 『足の裏にも手の中にも何も持っていませんよ』 と行事や観客に見せるという意味が大きいですね。
もちろん、塩を撒くのと同じく「清める」意味も持っています。
そしてもうひとつの意味として、
『力士の下半身の強化』
あとで書きますが、あの動作を正しくやってみるとものすごく効いてるのがわかります。 もともとの漢字であった『醜(しこ)』の文字には みにくいという意味だけでなく、「強いもの」「おそろしいもの」という意味もあったんです。
四股踏みトレーニングをしっかりやっている力士は恐ろしく強い
そういう言葉でもあったのかもしれません。 ただ、現代に近づくにつれ「みにくい」という意味が強くなり、 力士の名前にも「醜名」と書いて「しこ名」では縁起が良くないということもあり、「四股」の文字が充てられるようになりました。
それではお待ちかね? 四股踏みダイエットについて、見てみましょう。
四股踏みダイエットの効果
うちの後輩も興味津々(笑)のダイエット効果についてです。
わたしがやりはじめたのはほんの一週間前くらい。 本屋さんで四股踏みについての本が目につき、パラパラ見てたんです。 その本はダイエットというよりも「体づくり」について協調されていました。
いわゆる「コアトレ」です。 四股で鍛えられる筋肉をしっかり鍛えておけば、姿勢もよくなり、腰痛予防にもなりますよ的な内容の本でした。
なので体重を減らすためのダイエット的な情報はあまりありませんでしたが、 見よう見まねでやってみた結果、
絶対効くと思います!
大げさじゃなくまじです。 10回ほど、できてるかどうか不安なままでしたが、それだけでも翌日の身体の感覚がぜんぜん違うんです。太もも裏の筋肉痛とかもすごいです(泣
ほんとに、すごく体を動かしやすくなってますから、 四股だけで体重はなかなか減らないかもしれませんが、ほかのダイエット方法と組み合わせることで効果はグンと変わってくるんじゃないかと思いますよ~。
それでは最後に今回のまとめと相撲の観戦について思うところを少し書いておきますね。
さいごに
相撲の四股の意味
- 本来は土地を踏み祓い、清める意味の動作
- 現在では試合前に何も持っていないことを示す動作
- 体幹トレーニングの効果は抜群(経験者談)
- ダイエットの効果は、他との組み合わせで効果アップまちがいなし!(と思います)
四股踏みの意味が変わったとはいえ、本来の意味も持っているはずです。 もし観戦に行かれることがあれば、
四股踏みを見るときに
と意識しながら見てみるといいかもしれませんよ!
さぁ、今日も四股踏みがんばろう。(`・ω・´)
Photo credit: MastaBaba via Visual hunt / CC BY-NC