日本には正式に定められた国技は無い。
と、よく見たり聞いたりしますが、ふつーに「相撲でしょ?」って思ってる人もまた数多くいらっしゃるんじゃないかと思います。
何を隠そう私もつい最近まで相撲だと思ってたクチなので(笑)
この問題の結論的には、確かに
相撲に関しても同じく、
ということになります。
この記事ではせっかくなので調べたことをまとめておこうと思います。
- 相撲が国技だと言われるようになった経緯
- やっぱり相撲は国技なんじゃないの?と思える根拠
を、お伝えしていきますね。
日本相撲協会の「国技館」
一般に『両国国技館』と呼ばれ相撲の本場所も執り行われるあの建物のこと。
あれを建設し、管理・運用しているのが財団法人「日本相撲協会」です。
※2014年 公益財団法人日本相撲協会に改称
この建物が「国技館」と名づけられたのがそもそもの間違いで、
建設が完了するまでは『常設館』という名称になる予定だったそうなんです。
ところが完成間近になった頃、「国技館と名付けようじゃないか~!」という提案が出て、それが通ってしまったという話。
いわゆる・・・【ノリ】で決めちゃったんですね~(汗)
そのせいで相撲=国技というイメージが広がってしまったようです。
ってか普通にそう思いますよね!w
ちなみに、現在の日本相撲協会・広報担当者いわく
「相撲は日本の国技ではないですよ」
と国技であることを否定していたりします(笑)
やっぱり国技じゃない?と思う根拠
わたしが「やっぱり相撲が国技でいいんじゃないの?」と考える根拠です。
これも憲法や法律ではないので「正式」とは言えないのかもしれないのですが、日本相撲協会の「定款(ていかん)」に以下のような文言があります。
「この法人は、太古より五穀豊穣を祈り執り行われた神事(祭事)を起源とし、
我が国固有の国技である相撲道の伝統と秩序を維持し継承発展させるために、
本場所及び巡業の開催、これを担う人材の育成、相撲道の指導・普及、相撲記録の保存及び活用、
国際親善を行うと共に、これらに必要な施設を維持、管理運営し、
もって相撲文化の振興と国民の心身の向上に寄与することを目的とする。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/日本相撲協会
定款とはいえ、れっきとした公文書に「国技である」と書かれています。
これを見ると、
むしろ先程の日本相撲協会の発言はちょっと理解に苦しみますよね。
ちなみに「定款」とは
社団法人(会社・公益法人・協同組合等)および
財団法人の目的・組織・活動・構成員・業務執行などについての基本規則そのもの(実質的意義の定款)、
およびその内容を紙や電子媒体に記録したもの(形式的意義の定款)である。
また、社団法人とはいえないような特殊法人(日本銀行・日本放送協会等)の根本規則も定款と呼ばれる。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/定款
というわけで
ここまでの話をまとめると
- 憲法・法律で定められた国技は無い。よって相撲も国技ではない
- ややこしくなったのは日本相撲協会が『国技館』と名付けてしまったから
- でも日本相撲協会の定款には「国技である相撲道を」との記述あり
3つ目のの定款が唯一、相撲を「国技」と言って良いのかなと思える根拠です。
だがしかし…
ここまで「相撲を国技と言ってもよさそう」という話をしてきましたが……
大相撲の最高クラスである【横綱】に日本人がいないのに、
「日本の国技は相撲です」とはちょっと言い辛い、というのもありますよね
(>_<;
もうこれは横綱まであと一歩!と期待されている日本人力士、稀勢の里関に頑張ってもらうしかありませんね!
(2016年8月5日現在)
次の場所(2016年9月)は国技館です。
謎の微笑み、アルカイックスマイルで目指せ全勝優勝~!
応援してます!