今どきの車でAT車。これって慣らし運転の必要あんの?
「今どき」と言いつつ昔から議論の絶えない話題ですけど(笑)
ここでは特にATの新車の慣らし運転について、その必要性や特にATの場合の慣らし方について書いていこうと思います。
新車の慣らし運転をして大事に乗ろうと思っている素敵なあなたの参考になれば最高に嬉しいです♪
CVTについてはこちらにも書きました。
・新車の慣らし運転はCVTの場合はどうすればいい?
AT車のどのへんに慣らしが必要なのか
AT車にはクラッチペダルもなければシフトレバーをガチャガチャと動かすこともないので、「慣らす」と言われてもピンと来ない人も多いのかなと思います。
でも、車の中にはクラッチもギアもあるのでご安心を!
慣らすところ、いっぱいありますよ~(笑)
慣らし運転しないとどうなる?
まず、慣らし運転をしないとどうなってしまうのか?というところを書いておきたいと思います。
MTでもATでもトランスミッションにはエンジンの回転を適切な回転数に変えてタイヤへ伝えるためにギアがたくさん使われています。
そのギアという金属製の部品は新品の時はカドがとんがった状態になっていて、激しくアクセルを踏み込んで急加速しようとすると そのカドが触れ合う部品を傷つけてしまったり、欠けてしまったりすることもあるんです。
そのような新品時のカドを慣らし運転で滑らかにすることでその後も欠けにくくなりますしギアチェンジもスムーズに行えるトランスミッションに仕上がるというわけです。
車が本来の性能を出せるか否かは慣らし運転にかかっています。
せっかくの新車ですから、しっかりと慣らし運転を行って、より良い車に仕上げていきましょう!
ATの慣らしが必要なパーツは?
慣らしておきたいパーツはいろいろありますが、ATに関して言うと、自分で操作する部分ではないですが、
- トルコン(トルクコンバーター)
- 内部のギア(トランスミッション)
MT車でいうクラッチとトランスミッションの部分です。ATですから自動で操作されるものですが、荒っぽくアクセルを踏み込んだりすると言われた通りにに荒っぽく動きますので、やはり慣らし期間が必要です。
CVTは少し仕組みが違いますが金属製のパーツが動くわけなのでこれも同じく慣らしは必要です。
他にもサスペンションだって金属のピストン運動ですし、ブレーキパッドにもあたりがつくまではブレーキペダルをゆっくり踏み込むようにして慣らし期間を作ったほうがいいです。
でもまぁ、「AT」に関しての話なので今回は割愛します。
ATの慣らしをしている期間に勝手に慣らされてくれますしね!
次に、どんな運転をすればいいのか、どんなことをしてはいけないのかをチェックしておきましょう。
ATの慣らし運転ってどんな運転?
ATにも慣らしが必要なのはわかったけど、じゃあいったいどんな運転をすれば慣れてくれるのか?ということですが、基本的には
あとはゆっくりめに走ってればオッケー!
なのですが、それでは寂しいので もうちょっと具体的に解説してみますね。
主にトルコンとギアの慣らしになりますので、ストップ・アンド・ゴーと変速(ギアチェンジ)の多い街乗りで慣らし運転したほうがいいです。
高速道路の環状線をグルグル回るだけでは変速しませんから。
だいたい1000キロくらいまで、アクセルはユックリ踏みこむようにして下さい。
アクセルペダルでエンジン内にガソリンをそっと絞りだすようなイメージで踏み込む感覚です。
回転数は3000回転くらいまでに抑えましょう。
アクセルペダルをドカンと踏んでギアを1段下げて加速する「 キックダウン 」は厳禁ですよ~。
この期間中は特にブレーキの踏み込みも普段よりジワッと、特に踏み始めはブレーキディスクにブレーキパッドが押し付けられる瞬間をイメージしながら踏むようにしてみて下さい。
※ 緊急時はABSに頼って力いっぱい踏んで下さいね!(汗)
このような運転を1000キロも続ければATだけでなくエンジンもブレーキもサスペンションも慣らしが完了しているはずです。
ついでにタイヤの皮も剥けてしっかりとしたグリップ力を発揮できるようになっているでしょう。
まめち
最後にもうひとつ慣らしておかなければいけない超!重要なパーツの慣らしについて解説をしておきたいと思います。
新車の慣らし運転は人との慣らし
新車の慣らし運転で最も大事といってもいいパーツは、
運転手。
人と車の慣らし運転、ですね。
どれだけベテランになっても初めての車で「いつも通り」の運転はなかなかできないものですから。
ATのシフトアップのタイミングやキックダウンのタイミング、下り坂でシフトダウンしたらどの程度のエンジンブレーキがかかるのかなどなど、意識しながら運転することでどんどん自然に扱えるようになっていきます。
いつものルートを普通に走るぶんには問題なく思えても、車庫入れの感覚なんかも車ごとに慣れが必要ですし、なんといっても緊急時の急ブレーキ・急ハンドルの際、慣れていない車というのはとても危険です。
そんなことにならないためにもエンジン&トランスミッションの慣らしが終わったら安全な場所でフルブレーキングの感触をみておくことも、必要な慣らし運転のひとつではないかなと思っています。
ま、こんなことまですすめるのはわたしくらいだと思いますけどw
まとめ
最後にカンタンにまとめておきますね。
AT新車の慣らし運転
- 慣らしの距離は納車から1000キロまで
- その期間は特に油温が上がるまでしっかり暖機運転する
- ギアの慣らしなので、高速巡航より町中が良い(CVTでも同様)
- 慣らしで最も重要なパーツは「 運転手 」
- 1000キロ走ったらオイル交換
最後のオイル交換、本文中には書きませんでしたが、
これ絶対やってくださいね!
エンジンもトランスミッションも鉄粉だらけになっているはずですから、その状態で全開なんかしたら元も子もありません。
(;・∀・)
新車の慣らし運転について、今回はAT車に絞って解説してみましたが、参考になりましたでしょうか。
あなたの新車が持てる性能をキッチリ発揮する素晴らしい車に仕上がることを祈ってます。
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