スタッドレスから普通のタイヤへ、またその逆も、
いつもスタンドやタイヤショップで交換するとお金もかかるし
タイヤ交換くらいは自分で、と思ってトルクレンチを買ったけど、
ここでは自分の車の締付けトルクの調べ方から
その調整の仕方、トルクレンチの基本的な使い方、
実は重要! な保管の仕方まで解説していきます。
あなたの車の締付けトルクは何キロ?
わたしも初めての時、かなり恥ずかしかったんですが、
トルクレンチを買ったはいいけど、何キロなのかがわからなくて、
いつも見てもらってる車屋さんにたずねたら、
「 日本車やったら だいたいこのくらいで大丈夫 」
という数値(締付けトルク)を教えてくれました。
その数値が
普通自動車 90~110N・m(9~11kgf・m)
ただし、トルクは車から出ているボルトの太さで変わるので、
正確に知りたい場合はディーラーに電話して聞くと教えてくれるはずです。
次にトルクレンチでの締め方と保管の仕方を解説します。
保管の仕方も重要なので気をつけて下さいね!
トルクレンチでの締め方と保管の仕方
トルクレンチでのホイールナットの締め方ですが、
ある程度まではクルクルと手で回せるところまで回した後、
十字レンチで軽く「 クッ 」と硬くなるところまで締めます。
その後、
最後のひと締め!という部分でトルクレンチを使います。
この時、ホイールナットが4本なら4の字を書く順番で、
5本なら星を一筆書きする順番で締め付けていきます。
下の動画でははじめに締付けトルクの調節があり、
再生 30秒あたりからトルクレンチでの締め付けが始まります。
力の入れ加減、締めていく順番も参考になると思います。
こうして全てのホイールナットの締め付けトルクを揃えることで、
タイヤがしっかり外れにくく装着できます。
タイヤ交換ができたら、1日~数日走った後「増し締め」しましょう。
トルクレンチを使ったからといっても完璧とはいえません。
確認の意味も込めてトルクレンチでの増し締めを行いましょう。
トルクレンチの保管の仕方
トルクレンチはいわゆる「 バネ 」の力を使っているので、
適正トルクに調節してタイヤ交換した後は、
最後まで緩めてから保管するようにしましょう。
毎回調節するところから始めるのはメンドウかもしれませんが、
締付けトルクを正確に設定できなければ元も子もありませんからね(^_^;)
タイヤ交換でのトルクレンチの使い方:まとめ
最後にまとめておきます。
一般的な締付けトルク
- 軽自動車 70~90N・m(7~9kgf・m)
- 普通自動車 90~110N・m(9~11kgf・m)
※ 正確な数値はディーラーで確認を。
トルクレンチの締め方~しまい方
- 4本なら4の字、5本なら星を書く順で締める。
- トルクレンチを使うのは最後のひと締め。
- 数回走ったら確認の増し締めをする。
- トルクレンチを保管する時はしっかりユルめる。
トルクレンチでのタイヤ交換、
とくに締付けトルクについて解説しました。
「 だいたいで大丈夫! 」というようなことを言う人もいますが、
それで大丈夫な人はきっとかなり感覚が鋭い人でしょう。
トルクレンチを使う理由は正確な圧力を計るというだけでなく、
というかこっちの方が大事です。
それを一般人がカンでやろうというのは、ほぼ不可能です。
トルクレンチを使って
「 カチッ 」っと言ってくれれば安心して走れますしね。^^
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